2009年11月29日日曜日

「モア・トゥリーズ」という植林・間伐を行うプロジェクト

記録と参考に:

坂本龍一


坂本龍一インタビュー
森と地球の未来やいかに? より抜粋


「僕は東京生まれ、東京育ちの典型的な都会っ子だから、植物のこともなにも知りませんでした。そもそもは青森県六ヶ所村の核再処理施設に反対する運動をしているときに、『No nukes, more trees(原子力はいらない、もっと木を)』というフレーズがパッと浮かんだのですが、それがいつの間にか『モア・トゥリーズ』の部分が一人歩きしていたんです。


元記事
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/lifestyle/3993/1.html


 

2009年6月15日月曜日

イラクの劣化ウラン弾被害の子ども


西谷文和氏が取材した2009年2月、3月のイラク映像。
5分ほどの映像だけど、訴えるものがある。

国営放送局でも、政策抜で放映してもらいたい。

http://move.b-fx.net/modules/cinemaru/movie.php?id=6

 

2009年2月18日水曜日

卵と壁



 僕はエルサレムにやって来ました。小説家として、嘘を紡ぐ者として来たのです

 嘘をつくのは小説家だけではありません。政治家もーー失礼、大統領閣下ーー外交官も嘘をつきます。でも小説家は、他の人たちとは少し違っています。私たちは嘘をついたことで追及を受けるのではなく、賞賛されるのです。しかも、その嘘が大きければ大きいほど、賞賛も大きくなります

 私たちの嘘と彼らの嘘との違いは、私たちの嘘は真実を明るみに出すためのものだ、ということです。真実をそっくりそのままの形で把握するのは難しいことです。だから僕たちはそれをフィクションの世界に変換するんです。でもまず手始めに、自分たち自身の中のどこに真実が潜んでいるかを明らかにしなければなりません

 今日は、真実をお話しようと思います。僕が嘘をつくことに携わらないのは年に数日だけなんですが、今日はそのうちの一日です

 受賞の申し出を受けたとき、ガザでの戦闘のことで、ここに来ないようにという警告も受けました。僕は自問自答しました。イスラエルに行くのは適切なことだろうか? 当事者の一方を支持することにならないだろうか?

 そして、圧倒的な軍事力を解き放つことを選んだ国家の政策を是認することになってしまわないだろうかと

 僕は考えて、そして来ることに決めました。たいていの小説家と同じように、僕も言われたのと正反対のことをするのが好きなんです。やれやれ、小説家としての性みたいなものですね。小説家というのは、自分の目で見て、自分の手で触れたものしか信じないんです。だから僕は、自分で見ることを選びました。黙りこくっているよりも、ここへ来て話すことを選びました。僕が話したかったのは、こんなことです

 僕には、心に留めていることが一つあります。小説を書くとき、そのことをいつも心に留めているのです。紙に書いて壁に貼ろうとまで思ったことはありませんが、僕の心の壁には刻まれています。こういったようなことですーー

 たとえばそこに硬くて高い壁があって、一個の卵がそこにぶつかって行くとしたら、たとえ壁がどんなに正しくても、卵がどんなに間違っていたとしても、僕は卵の側に立ちます

 壁の側に立つ小説家に何の価値があるでしょうか

 高い壁とは、爆撃機や戦車だったり、ロケット弾や白リン弾だったりする。卵は非武装の民間人で、押しつぶされ、火傷し、撃たれる

 なぜか? 僕ら一人ひとりが一個の卵だからです。壊れやすい殻に入った、唯一無二の魂だからです。僕らはみんな高い壁に立ち向かっています。壁とはつまり、個人としてまっとうとは言いがたい行為を僕らに無理強いしようとするシステムのことです

 システムはしばしば一人歩きをはじめ、私たちを殺したり、私たちが他人を冷たく、効率的に、システマティックに殺すように仕向けたりします

 私たちひとりひとりには、有形の生きた魂があります。システムにはそんなものはありません。システムが私たちを思うままにすることを許してはならないのです

 僕が小説を書く目的はひとつしかありません。個人の持つ独自の神性を引き出すことです。独自性を満足させ、システムにからめ取られないようにすることです。だからーー僕は、生命の物語を、愛の物語を、人を笑わせ、泣かせ、恐れで震えさせる物語を書くのです

(中略)

 目に見える限りでは、私たちには希望が無いように思えます。壁はあまりに高く、あまりに強い。もし私たちに勝利への何らかの希望があるとしたら、それは私たちの完全なる独自性とそれを信じることから来るものでなければならないでしょう

 システムが私たちをコントロールしたり、私たちを何者かに作り上げたりすることのないようにしなければなりません。私たちこそが、システムを作ったのですから

 イスラエルの皆さん、僕の本を読んでくださったことに感謝します。私たちが意義のある何かを共有できていることを望んでいます。あなたたちこそ、僕がここへ来た最大の理由です

2009.02.15
by Haruki Murakami

村上春樹(エルサレム賞の授賞式での記念講演より)

下記より引用&参考
http://d.hatena.ne.jp/nakamu1973/20090217/1234789406
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html
 

2009年1月27日火曜日

去る人と見送る人


米国、

ヘリコプターに乗り去りゆく旧大統領を、新大統領が見送る

http://network.nationalpost.com/np/blogs/posted/archive/2009/01/20/waving-good-bye-to-bush-dubya-s-last-trip-in-marine-one.aspx

惜しまれながら去るようになりたいものです。